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第54回通関士試験に合格→2021年から物流の労務職

ジェームズ・ウッズ&ブライアン・デネヒー『殺しのベストセラー』感想(ネタバレあり)

Twitterで知り合った『ハード・ウェイ』仲間が好きな映画『殺しのベストセラー』(1987年)を見ました。

見終わった後、ワリオの理解力と語彙力ではこの映画の魅力を伝えきれないと思いました。ということで、あらすじや素晴らしいレビューは他のサイトで読んでいただくとして、ワリオなりに感じたことを書きます。ネタバレしてますので、まだ見てない人は注意。

余談ですが、子供と一緒には見ない方がいいです。チラッと2回ほど裸の女性が映るので。ただ、直接的なラブシーンはないので、その点は良かったです。

 

 

ひと言で言うと、ベストセラー作家の警官と殺し屋との切ないブロマンス映画だと思いました。最初から終わりまでシリアスです。利害関係の一致で結びついたけど立場的に決して仲良くなってはいけない2人の関係性や、人からの尊敬を欲するクリーヴが最後に自己犠牲によってデニスからの本当の友情を得られたのを見ると、ワリオが好きな『仮面ライダーオーズ』の映司とアンクに通ずるものがある気がします。アンクは命を欲しがっていましたが、本当に欲しかったのは自己肯定感だと思っています。

 

殺し屋クリーヴ役はジェームズ・ウッズ。『ハード・ウェイ』の短気な刑事とは正反対の、仕事はクールで冷酷だけど普段は人間味があってチャーミングな殺し屋を演じています。大柄なブライアン・デネヒーの隣だとジェームズ・ウッズが華奢に見える錯覚もあり、可愛いとさえ思ってしまうシーンもあります(笑)先に見た『ヴァンパイア/最期の聖戦』とのギャップが凄い。

警官デニス役はブライアン・デネヒー。穏やかで寡黙なタイプですが、クリーヴを見つめる目が、警官として言葉にできない友情を語っているように見えました。

 

では、細かいところを書いていきます。

・クリーヴが現れた時、デニスの後ろを走ってついてきて、ちょっと離れて立ち止まる姿がなんかチャーミング。ついてくるなと言われるのを見るとなんか『ハード・ウェイ』のニックみたいで面白い。クリーヴも押しかけるタイプだな。

 

・この後、犯人を躊躇なく撃ってデニスを助ける冷酷さというギャップ。

 

・殺人を目撃した人々の表情や反応がリアル

 

・船の穴から落ちそうになったデニスを体を盾にして助け、さっと姿を消すクリーヴの身のこなしがかっこいい。

 

・バーのシーンでジェームズ・ウッズの歌が聞けた!しかも愛の歌。

 

・クリーヴの老女への愛想の良さと、人を殺すことに何の躊躇もないギャップを見ると、クリーヴにとって殺し屋は本当にただの仕事なんだなと思う。

 

・クリーヴの生い立ちを書くために一緒に帰省して両親たちと仲良くご飯食べる不思議な光景。クリーヴのチェック柄のシャツ姿が新鮮(笑)

 

・実家の誰の部屋か分からんけど、女性的な装飾の部屋のベッドに2人寝転んでハガキを見てるシーンが結構衝撃というか、膝を折って寝転んでロザリオいじってるクリーヴなんか可愛い。

 

・その後デニスが、寝るから出て行けとクリーヴを追い出したけど、ドアに立ったクリーヴがなんか名残惜しそうだった(笑)

 

・夜中、クリーヴは窓からこっそり忍び込んで、寝てるデニスの頬に銃を突きつける。でもデニスも銃を持ってて同じようにクリーヴの頬に銃を突きつけた。2人とも弾は入れてなかった。クリーブは、デニスが自分を気に入ってて憎めないことを言い当てた。図星のデニス。「君は魅力的だ」「からかうなデニス」というやり取りをしてクリーヴは出ていった。デニスは目を閉じてちょっと微笑んでるように見えた。

 

・帰りの飛行機で寝ようとしていた時、クリーヴが贈り物だと言って高級時計を渡した。時計の裏には”親友クリーヴからデニスへ”と刻まれていた。しかし、デニスは警官だから受け取らないと返した。この時のクリーヴのションボリした表情ときたら!切なすぎて泣きそうになった。

 

・自分がどう書かれているか気になって、編集者の女性から原稿のコピーを手に入れようと忍び込みナイフで脅したクリーヴ。クローゼットの華やかなドレスをナイフで引き裂きながら、田舎で家族を大事にする女性と比較してどっちが魅力的な女性かと聞いた。自分の田舎の家族と比較してるのかな。

 

・決戦場所のチャリティー会場で、見張りを殺した直後に窓から手を振る子供たちに笑顔で手を振るギャップ。

 

・自分の目の前でクリーヴが見張りを撃ったときの娘の反応がリアル

 

・最後、渡せなかった時計で銃弾が止まって命拾いする展開かと思ったのに…切ない終わり方(/_;)時計は最後まで渡せなかったね。

 

見終わった後、2人の心境を理解しようと考え込みました。1回見ただけじゃ足りない映画です。