15時頃、お茶を飲みにリビングに行ったら、父親がBSプレミアムの『戦場のピアニスト』を観ていた。思わず見入ってしまった。ずっと前に一度見たことがあったけど、内容はほとんど忘れていた。
シーンは、主人公が缶詰を持って屋根裏に隠れるところ。缶詰を開けようと廃墟と化した屋敷をウロウロ。暖炉の鉄製の道具で蓋を叩いていたら転がった。そこにドイツ兵が立っていた。
ドイツ兵は主人公がピアニストだというと、屋敷のピアノを弾かせ、その悲しい音色を静かに聴いていた。
ドイツ兵は主人公に屋根裏まで案内させると、「食べ物は?」と聞いた。主人公が開いていない缶詰を見せると、黙って帰って行った。主人公は捕まらなくて安心したのか屋根裏で泣いた。
その後屋敷はドイツの司令部になった。実はあのドイツ兵は司令部の陸軍将校。机には妻と子供の写真。書類へのサインが終わると、何かを持って屋根裏へ。主人公はまだそこに隠れていた。ドイツ兵が主人公に紙包みを投げ、あと数週間の我慢だと伝えた。紙包みの中には大きなパンとジャムらしきもの。そして缶切り!
なんて優しいドイツ兵!ここが最初の感動。
その後、司令部が撤退することなって、ドイツ兵が屋根裏に両腕一杯の包みを抱えてやってきた。主人公に戦争が終わったら何をするのかと聞き、ラジオでピアノを弾くと答えると、名前を聴いておこうと言って、主人公が「シュピルマン」と名乗った。ドイツ兵は「ピアニストにふさわしい名だ」と言った。あなたにどう感謝すればいいか分からないというシュピルマンに、「神に感謝しろ。神の意志だ」と言う。
なんてかっこいい!
ドイツ兵は寒そうなシュピルマンを見てコートを脱ぎ、「これをやろう」とシュピルマンに渡した。「あなたは(寒くないんですか)?」と遠慮がちに受け取ると、「もっと暖かいのがある」と言って微笑んで屋根裏を出て行った。
コートをあげるって!「もっと暖かいのがある」ってたぶん優しい嘘だと思う。
しかしそのコートを着て外に出て、帰って来たポーランド人に嬉しそうに歩み寄るとドイツ兵に間違えられた射撃される。「ポーランド人だ!」と一生懸命叫び、なんとか分かってもらえた。「なんでそのコートを着ている」と聞かれて「寒いんです」と答えた。さすがにドイツ兵からもらったとは言えない。
その後ドイツ兵は捕虜になってしまい、鉄格子の中に集められていた。通りがかったポーランド兵(音楽家)に、シュピルマンに助けて欲しいと伝えてくれって頼んだけど、名乗る前に引き離されて、結局そのまま。
その音楽家はシュピルマンのラジオ関係者で、シュピルマンを鉄格子のあったところに連れていく。そこにはもう何もなかった。
そしてエンディング。シュピルマンがオーケストラと演奏。
字幕で、シュピルマンが88歳で亡くなったこと、ドイツ兵の実名とソ連の収容所で他界したことが表示された。
キャスト紹介は
ウワディスワフ・シュピルマン:エイドリアン・ブロディ
ドイツ兵ヴィルム・ホーゼンフェルト:トーマス・クレッチマン
のみ!みんなが知りたいのはやっぱドイツ兵の人だよね。
ソ連の収容所だから、たとえシュピルマンが何を言っても助からなかっただろう。
実話だから再会できなかったけど、フィクションだったら絶対感動の再会させるよ!コンサートの会場席のヴィルムと目線が合うとか。ピアノを弾くシュピルマンの横で聴き入っているヴィルムとか。ラジオを家族と聞いてるヴィルムとか。
そういうラストだったら何回でも観る。
戦争は本当に悲しいものだ。
ヴィルムの日記を元にした本がある。60人以上のユダヤ人を助けてるそうだ。
Wikipediaで、シュピルマンの日本語吹替が宮本充さんと知って吹替を観たくなった。宮本充さんは『ヴァンパイア/最期の聖戦』のアダム神父の吹替(テレビ東京版)をしたけど、ソフト化されていない。宮本充さんの吹替を聞きたいと最近ずっと思っている。
宮本充さんの声はディズニー映画をはじめとして子供の時に大分色々聞いてる。
今はツイステの学園長の声で人気らしい。
この動画の途中に『戦場のピアニスト』があって、ちょっとだけ宮本充の吹替が聞ける。