どうも、ワリオです。
5月29日に下の記事を書きました。このときは、観ないつもりだったのですが、アダム神父のことが気になってしょうがなかったので、6月1日に映画配信サイトに登録して、42分12秒目からだけ観てみました。下の記事も、観た内容を基に書き換えました。
①42分11秒までの簡単なあらすじ
吸血鬼の始末人ジャック・クロウは部下たちと吸血鬼退治をした後、娼婦を呼んだ宴の最中に吸血鬼の親玉、魔鬼バレックに襲わる。ジャックと相棒のモントヤと、バレックに咬まれ吸血鬼になりつつある娼婦カトリーナだけ生き残る。
ジャックはバレックが自分の名前を知っていたことに疑問を感じ、教会のアルバ枢機卿を訪ねる。アルバ枢機卿は監視役としてアダム神父を同行させる。
一方、モントヤはカトリーナが逃げないよう裸にして、うつ伏せ状態でベッドに拘束。
お察しの通り、男性向けシーンがあるので、女性であれば観るのは42分12秒目からをおすすめします。ワリオは飛ばしました。
ちなみに、吸血鬼映画ではありますが、普通の吸血鬼映画とは雰囲気が違って、前半は西部劇っぽいし、吸血鬼も大して怖くないです。日光を浴びたら花火のようなものが噴出して黒焦げになります。
これ以降は、ジャックとアダム神父のブロマンスパート、モントヤとカトリーナの恋愛パートの2つのパートに分かれ、ラストはジャックとモントヤの友情と別れのシーンがあります。ワリオは恋愛パートは苦手なので飛ばして観ました。映画の観方としては失礼な観方ですが。
②アダム神父の設定
- フルネーム:アダム・ギトー(Adam Guiteau)
- 俳優:ティム・ギニーさん 当時35歳くらい
- 声優:ソフト版は家中宏さん、テレビ東京版は宮本充さん
- アルバ枢機卿の部下で、ジャックの監視役。
- ジョバンニ神父の退官後代わるはずだった。
- 本の虫で、古文書の研究をしている。
- 元サッカー部キャプテンで、素早さには自信あり。
- ジャックについて教会から聞かされていたのは「両親が吸血鬼に咬まれ、教会で始末人に育て上げられた」という話。
- 始末人が憧れで、仲間に入って、告解の秘跡を与えるなど、力になりたいと思っていた。
- 普段はメガネをしているが、死者に祈りを捧げる時と戦う時は外す。
- ロザリオを持ち歩いている。
- 汚い言葉が嫌い。
- 銃が使える。
- 車の運転はできない。
- 憧れの始末人に同行できる嬉しさから助手席で一人でしゃべりすぎて、ジャックはイラッとして車を急停止。車から引きずり出され、3回も蹴り飛ばされ、教会の秘密を話すよう迫られるが、何のことか分からないと叫ぶ。車に戻って吸血鬼の説明をされた後、下ネタ質問でからかわれ絶句。
- ジャックがチーム再編の命令に従わず汚い言葉を言ったので「なんて言葉を!(Language!)」とたしなめ、アルバ枢機卿に電話しようとしたが、ジャックから受話器を奪われ殴られる。
- 教会で吸血鬼に殺された老女の死体を見てメガネを外し、祈りを捧げ始める。死体を見ていたジャックがちょっと驚いたように見上げ、一緒にいた警察官は「なんだこいつ?」みたいな表情で見る。アダム神父が映っていなくても、祈りの囁きがずっと聞こえる。イヤホンで観てると右耳に囁かれているみたいになる。最後に十字を切った後、憐みの表情で目をパチパチさせる細かい演技も素敵。アダム神父の神父らしい純粋さと清らかさが見事に表現された良いシーンだと思う。
- 殺されたモリーナ神父の首が切り落とされた死体を見て、口元を押さえて前かがみになっている。
- ホテルに帰った後、死体を見たショックからか、3人から離れて壁際の椅子に体育座りしている。なんつー可愛い座り方!
- バスルームに連れていかれ、君が好きだから痛めつけたくないし、話してくれたら酒でもおごるけど、話さないなら容赦しないと脅される。あなたは正しい人だし、私は神に仕えているから手は出すまいって余裕をかましていたら、口にタオルを押し込まれて右の掌をナイフで切られる。
- ジャックが、父親が吸血鬼に咬まれたのに5日間秘密にしてて、発症して母親を殺したこと、自分も襲ってきたから父親を殺したことを話し、お前だって殺せると、最後の忠告をし、再び口にタオルを押し込み、腹を刺そうとしたら、耐えられず秘密を話す。
- トイレの蓋に座らされ、タオルで傷を押さえて止血(ジャックがアダム神父の手に自分の手を添えているのは、おそらく心臓の高さに手をキープさせて止血を促すため)。2秒くらい手を重ねて一緒に押さえる。その手を離したとき、ジャックがアダム神父の右側頭部に手を伸ばして1秒くらい軽く触れる。
- 秘密を全て話し終わるとジャックから「君はいい奴だ。これで仲間だ」と言われる。暗い表情で「神よ。お許しを」とつぶやき目を閉じる。
- 翌日、十字架を奪われた教会で、ジャックとモントヤの喧嘩を体を張って止める。
- 吸血鬼退治のための武装をするとき、ジャックに神父服の襟の白いカラーを外される(外したカラーを見せるジャックの顔のアップにはなんか意味がある気がする)。
- ジャックに首の防具を巻かれる。巻かれている時、視線が合わせられず、目を左右に動かしてパチパチさせてる。
- 建物に入った途端吸血鬼に襲われ、杭で心臓を何度も刺して初の退治成功。
- 空になった弾倉を口にくわえて新しい弾倉に交換するアダム神父、意外とワイルド。
- エレベーターに吸血鬼を誘い込むおとり役を買って出る。モントヤが代わると言ったが、運転ができないからと断る。
- ジャックが心配し、素早くないとだめだと忠告したら、元サッカー部キャプテンだったと告白。ジャックが「やっぱり俺が」と言うが「大丈夫だ」と自信ありげ。ジャックから握手を求められ、ガシッと右手で握る。ジャックはさらに左手を重ね、軽くポンと叩く。なお、右手は昨日切られて包帯巻いた状態。
- 監視カメラごしにジャックに微笑み、手を振る。画面を心配そうに凝視していたジャックが一瞬目を閉じ、優しい表情で手を開く。ワリオはこのシーンが一番好き。
- エレベーターの上で吸血鬼とバトル。さすが元サッカー部キャプテン、蹴りの力が強い。
- 吸血鬼を1匹退治してジャックが「大丈夫か」と声を掛けると、天井からアダム神父がひょこっと顔を出す。
- エレベーターを誤って閉じてしまってアダム神父が「すまない」と2回謝る。ジャックは「気にするな。よくやった」とねぎらう。
- 監視カメラ画像を見ながら「ジャック 見て」と、初めてMr.クロウではなくジャックと呼ぶ。この後、ジャックに杭を投げる際にも「ジャック!」と呼ぶ。
- バレックが現れてお店に逃げ込むときの身のこなし。
- ジャックが捕まり、お店の窓際の台の下に小さくなって隠れている。
- アルバ枢機卿が信仰に疑問を持ち悪魔と取引したと言ったのを聞いてショックを受け、壁に背を持たれて口元を手で覆う。
- カウンター下の銃を発見し、使い方を確認し、トラックの屋根の上からその銃でアルバ枢機卿を射殺し、儀式を阻止。
- バレックから、お前が儀式を続けろと言われ、自分の頭に銃口を向ける。
- 斧で十字架に縛られたジャックを救出。
- 吸血鬼になったモントヤを殺そうとしてジャックに止められる。ジャックの頼みで2日間猶予する。
- モントヤが去り「2人きりだ」と言うジャックに「ちがう。主がついてる」とロザリオを渡し、ジャックが「…そうだな」と自分のポケットにしまう。
- ジャックから最初に車の中でからかわれた下ネタ質問を再びされるが、今度は答え、ジャックは驚き「悪魔の言葉か?」と戸惑う。そして最後に、「言葉に気をつけろ(Language, padre, language.)」と言われる。それはアダム神父がジャックに言って殴られた言葉。
④感想
- こんなにハマるとは思ってなかった。
- アダム神父の純粋さと清らかな雰囲気に心を鷲掴みされた。神父なのに運動神経抜群なのも面白い設定。カウンターを飛び越えるところや銃を構えるところがカッコいい。
- アルバ枢機卿が黒幕で、何を信じていいか分からなくなったであろうアダム神父のその後が気になる。神父を続けるのかどうか。
- ラストでジャックに大事なロザリオを渡すのは、私があなたのそばにいる、2人で生き残ろうって意味な気がする。
- ラストでアダム神父が下ネタにのったのは、アダム神父の言葉が汚くなったわけではなく、ジャックへの思いやりな気がする。ジャックも予想外だったに違いない。ラストシーンの後こんな感じになってるんじゃないかと思って描いてみた。
- 蹴り飛ばされたり殴られたり掌を切らたり殺されかけたりしたのにジャックと相棒になれたのが不思議でしょうがないが、神父であるが故な気がする。ジャックの悲しい過去を知り、自分にしたことをすべて許し、救いたい、力になりたいって思ったんじゃないかな。積極的に戦いに参加したり、親しげに手を振ったりしたのは、その気持ちの表れってことで。
- アダム神父が秘密を話した途端、ジャックが優しくなってびっくりした。包帯を巻いたのもジャックかもしれない。自分じゃ巻けないだろうし。それなら、翌日の親密さにも説明がつく気がする。
- 108分と短めなので、人物について細かい設定がされてないが、それで逆に想像を掻き立てられる。
- うまく言えないが、人物の映し方、カメラアングルが上手いと思う。だから、映画として短めなのに人物の魅力がたくさん伝わってくる。
⑤個人的にアダム神父をイメージする曲
Simply ThreeのAvicii「Wake Me Up」のバイオリン、チェロ、バスによるカバー。
この映画を観る2日前にハマった動画で、両方繰り返し観ていたら、曲を聴くとアダム神父をイメージしてしまうようになってしまった。イントロがなんとなく西部劇っぽく聞こえるし、荒野で撮られているのも影響していると思う。
カッコよくて、切なくもある素晴らしい演奏。
原曲の歌詞も割と合ってる気がする。
こちらが原曲の和訳つき
アダム神父はバイオリンやチェロが似合いそう。
⑥おすすめレビュー
観る決心をさせたレビューをご紹介。
↓つづき
もっと浮気なシネ漫歩 第146回 『ヴァンパイア/最期の聖戦』
タイトル【「男子校」映画の決定版!!】
このレビューの筆者は男子校出身で、ラストの下衆な下ネタのかまし合いにハタと膝を打ったそうだ。なぜなら、下ネタは男同士が打ち解け合うための最高のコンテンツだから。なるほどと思った。このレビューを読んで、下ネタのシーンがむしろ可愛く思えた。ジャックはアダム神父と打ち解けたかったんだな。
上のレビューから引用
相棒と娼婦が恋愛関係になるなど、正直余計かな?
戦闘経験のない神父さんがどんどんと強くなっていくのが楽しい映画でした。
同感です。
上の記事からの引用
途中からティム・ギニー演じる神父が、人数合わせの助っ人として新たにウッズの仲間になる。最初はかなりヘタレな感じで頼りなかったんだけど…ダニエルのナイス相棒ポジションをかっさらうような、見事な成長ぶりを見せてくれてなかなか。ジェームズ・ウッズとコンビを組むとみんな男前になるということだ。カーペンター自身による作曲のいかにもなBGMと相まって、ウェスタンっぽいノリもあって、とにかくアクションがカッコイイ。登場人物たちの“横並び”がカッコイイシーンがたくさんあるので、先述の通り、シネスコだと全体の印象もかなり変わった!
上の記事からの引用
ハンターたちの悪人顔のなかで、アダム神父がイケメンすぎて馴染んでいないのが笑えます♪
上の記事からの引用
基本的に心に負荷がかかる描写満載だが、
何か日本のマンガみたいな鮮烈な残酷描写で(私の)好感度は高い。
バレックが手でもって人を殺しまくる様が何とも。吸血鬼がなぜ出来たのかの理由付けも皮肉で良い。
アダム神父も可愛かった。やっぱ制服って燃える(萌える)ねぇ~。
デイブレイカー観了!
— シノ (@shino0128) 2017年3月8日
イーサンおじちゃん可愛いよね!って感想しかない!
吸血鬼物としてはやっぱりヴァンパイア最期の聖戦が一番好きだな〜ジェームズウッズの吹き替えがver違いで野沢那智or山路さんという神配役だったし、ちょい役のアダム神父が超絶可愛かったからな…B級感が最高だった。
『ヴァンパイア 最期の聖戦』あのセリフ『96時間』じゃね?『ブレイド』と同じ時期の映画なのに、このチープさが凄い(笑)。お金かけてリメイクしたら・・・どーなるんだろうか?アダム神父の成長物語がイイネ。過酷な運命に襲われるも、やるしかないと逃げずに立ち向かう姿がカッコイイ。
— Nodymandias (@dudenoda) 2014年10月17日
ヴァンパイア/最後の聖戦に出てくるアダム神父完全に萌えキャラだからいいぞ
— ⭕️アガ夕 (@rain_reckless) 2017年4月11日
バンパイア最後の聖戦が見たい。あのヘタレ神父がたまらん。ジェームズ・ウッズが有無をいわせぬ男っぷりである。って、DVDプレ価格になっとるやん・・・orz
— スタさん (@stakiti) 2011年7月31日
ジェームズ・ウッズ…ヴァンパイア最後の聖戦のDVD欲しいけど廃盤…。ボンクラ神父カワエエ!
— スタさん (@stakiti) 2012年4月4日
でもほんとヴァンパイア最後の聖戦は、おすすめ、だよ…(´ω`*)ジェームズウッズがさあ、かーっこいいんだよ!あと神父もいいキャラよ!あと相棒の男と娼婦バンパイアも!ラスボスヴァンパイアも!なんだみんないいキャラじゃん。
— T長@しをぼく①&②巻発売中 (@jemibiozoms) 2012年5月5日