どうも、ワリオです。
昨日、BSプレミアムの映画『ライムライト』を観ました。
朝食としてkipper(くん製にしん)が、カルベロのネタの中にsardine(いわし)が出てきて、ちょっとびっくりしました。というのも、sardineは通関士の勉強で前日に覚えたばかりの英単語だったからです。にしんはherringで、これも前日覚えたばかり。くん製は、kipperまたはkippered herringと言うようです。くん製にしんは、通関実務の輸入(納税)申告書の問題や品目分類第3類の例として、通関士受験生にはお馴染み。
いわしは通関士の問題では扱ったことなかったんですが、ネットで魚の英単語一覧を見た時、有名だから覚えとこう、という軽い気持ちでルーズリーフに書きました。まさか翌日に映画で聞くとは。前にブログで書いたような偶然がまた起こりました。
やっぱりワリオには変な能力があるのか?
それはさておき、『ライムライト』は素晴らしい映画です。タイトルは知っていましたが、どうやら見たことがなかったようで、後半はずっと涙ぐんで観ていました。ラストのカルベロの死はとても悲しかったです。テレーズは泣き崩れたでしょうね。でも、笑いに包まれ、大勢に見守られながら死んでいったのは救いでした。一番いいときに死ねたのかもしれません。
Wikipediaによると、チャップリンが初めて素顔を晒した長編映画で、アメリカでの最後の映画になったそうです。ライムライトは名声の代名詞。
作曲家ネビル役のシドニー・チャップリンは次男なんですね。
序盤、カルベロがテレーズを励ますときのセリフは、名言がいっぱいです。
「人生は願望だよ。願望が人生を決める。バラはバラになろうと望んでる。岩は岩になろうとしてる。」
テレーズも笑いますが、バラ、岩、日本の木、パンジー、黒い花の真似をするカルベロがとってもチャーミングです。
「今に死ぬのが惜しくなる。生きるのが習慣になるから」
「瞬間を生きればいい。すばらしい瞬間はいくらでもある」
「これ(頭脳)が最高の玩具だ。幸福の秘密が詰まってる」
「客は好きだが信じられない。一人一人は良くても、集団になると頭のない怪物だ。どっちに行くか、成り行き任せ」
この「集団になると頭のない怪物だ」という言葉、今のコロナ危機の状況にも当てはまる気がします。
カルベロのネタ、チャップリンのセルフパロディのようでとても面白いです。特にノミの曲芸が好きです。よく思いつくな、すごいなと驚かされます。一方、テレーズの踊りに感動したときや、テレーズに再会したときなど、カルベロが涙を流してハンカチで拭うシーンも衝撃を受けました。喜劇王チャップリンの涙を初めて観たからです。もらい泣きしてしまいました。
今ハマっている映画『ハード・ウェイ』もマイケル・J・フォックスのセルフパロディですが、アパートで一緒に暮らしたり、尊敬する相手に似てきたり、男女をくっつけようとしたり、という展開が、微妙に共通しているように感じられて、個人的に面白いです。カルベロが強い口調で励ます時のトーンとかテンポが、ワリオにはモスの口調に似てるように聞こえます。ちなみに、前には『街の灯』と『ハード・ウェイ』の共通点を書きました。チャップリンも『ハード・ウェイ』も大好きです。
ついでにこれも。