『ハード・ウェイ』J.R.ロビテイル/堀内静子 訳 二見文庫(1991)
- メル・ギブソン
ニックがライバル視している俳優。刑事役で有名。ニックが狙っているトニー・ディベネデッティ役もメル・ギブソンに決まりかけていた。
スーザンの娘ボニーは昔はニックのファンだったが、今はメル・ギブソンのファンだといい、ニック傷心。その様子を見たモスは面白がり、自分もメル・ギブソンが好きだと言う。
- 『ハムレット』、『戦争と平和』、『ヘンリーⅤ世』
ニックとアンジーがⅡやⅢがない映画の例として挙げた映画
- ロバート・デ・ニーロとダニエル・デイ・リュイス
ニックから刑事をリサーチしたいと言われたアンジーは、この俳優2人が刑事のリサーチをするなら分かるけど、ニックはニック、映画スターとしての自殺行為と思った。
パンフレットより引用
・ジェームズ・ウッズは役作りのためにニックのように本物の刑事の仕事に立ち会った。その刑事は、ロバート・デ・ニーロが『ミッドナイト・ラン』の役作りで協力してもらったニューヨーク市警のベテラン警官、ジェームス・ウッド警部補21歳。『ハード・ウェイ』のテクニカル・アドバイザー。長時間かけてウッズの役作りを手伝い、何度か麻薬取引の現場の手入れにウッズを同行したこともあった。防弾チョッキは頭部も背中もを守ってくれないことを認識していたウッズは、ニックと違い、”本物のプロ”のように行動した。
- トランプ・タワー
p.50でモスがブリックス部長に言うセリフ
エゴだけはトランプ・タワーみたいにでっかくて中身は甘っちょろい役者のベビーシッターなんか、何があったってごめんです。
- ジェイムズ・ディーン
ニックのレイ・カゼノブの変装を見たモスは、ジェイムズ・ディーン気取りだと思った。
- ジョゼフ・ウォンボー
ニックが警察の勉強のために読んだ本の作者。元警察官の推理作家。
- スタニスラフスキー
ニックがリアリティを出すために取り入れている演技理論スタニスラフスキー方式を考えた演劇人
- ディック・トレイシー
ゴム銃をつけているニックにモスが「ディック・トレイシーの真似か?」と言う。
- オリヴィエやハリソン・フォード
ニックはトニー・ディベネデッティ役をこの2人がやるみたいに正しく(リアルに)演じたいと思っている。
もしかしたらニックの世界には『インディージョーンズ』ないのかも。その代わりニックの『スモーキング・ガンⅡ』がある。
オリヴィエはシェイクスピアで有名なイギリス人のアカデミー賞俳優。
- 『マイアミ・バイス』のソニー・クロケット
モスがバスルームにいる隙にニックがモスの銃でポーズをとる練習をしていたときに真似したドラマの主人公
- ゲイリー・クーパーの『真昼の決闘』
パーティー・クラッシャーが自分のアパートで見ていたビデオ
- 『ファイブ・イージー・ピーセス』
スーザンと行ったカフェでニックがウェイターに特別なオーダー(コスレタス、芽キャベツ、レモンを添えたエヴィアン)をして断られる場面はこの映画の有名なシーンの真似のつもり。
- ジェームズ・キャグニーが出てくるギャング映画
モスがニックをだます芝居を見た死んだ役の同僚の例え
- トラヴィス・ビックルとハリー・キャラハン
パーティー・クラッシャーとパトカー内で戦っていたときのニックはまるでジョウ・ガンとトラヴィス・ビックルとハリー・キャラハンが溶けあったひとりのヒーロー、ジョウ=トラヴィス=ハリー。
トラヴィス・ビックルは映画『タクシードライバー』の主人公(ロバート・デ・ニーロ)で、ハリー・キャラハンは映画『ダーティハリー』の主人公(クリント・イーストウッド)
タクシードライバー (1976年の映画) - Wikipedia
こんなに実在の俳優が出てくるけど、きっとニックの世界にマイケル・J・フォックスはいない。