通関士勉強と映画と趣味のブログ

きびしい道でもゆっくり歩けば足跡が残る(by書道家・時重泰香)

水産物、輸入割当てにまつわる問題を集めた

関税法

・本邦の船舶以外の船舶により公海または外国の排他的経済水域で採捕された水産物(外国貨物)を当該船舶から他の国に送り出すことは、関税定率法第2条に規定する「輸出」に該当する。

 

・本邦の船舶により公海で採捕された水産物(内国貨物)を洋上から直接外国に向けて送り出す場合には、関税法に基づく輸出の手続きを要する。

 

・「輸入」とは、外国から本邦に到着した貨物(外国の船舶により公海で採捕された水産物も含む。)または輸出の許可を受けた貨物を本邦に(保税地域を経由するものは保税地域を経由して本邦に)引き取ることをいう。

 

関税定率法第14条の3第1項(外国で採捕された水産物等の減税または免税)

外国で採捕された水産物=外国の領海で採捕された水産物=外国貨物

免税

次のいずれかの要件を満たすこと

①本邦から出漁した本邦の船舶によって採捕された水産物であること

②本邦から出漁した本邦の船舶内において当該水産物に加工し、またはこれを原料として製造して得た製品で、輸入されるもの

【手続】

輸入申告(特例申告貨物にあっては、特例申告)の際に、当該物品が本邦から出漁した本邦の船舶によって外国で採捕された水産物または本邦の船舶内において加工または製造された製品であることを証する書類を税関長に提出

 

減税

次のいずれも満たすと、輸入される製品の関税額から、加工または製造前の水産物の性質および数量により輸入されるものとした場合の関税(加工または製造につき他の外国貨物が使用されたときは、その外国貨物の関税額を含める)を控除した額(つまり本邦の船舶で付加した価値分)が減税される。

①本邦から出漁した本邦の船舶内において、外国の船舶によって採捕された水産物に加工し、またはこれを原料として製造して得た製品であること

②本邦から出漁した本邦の船舶内においてこれらの加工または製造をすることが必要であり、かつ、輸入時にこれらの加工または製造前の水産物の性質および数量を確認することができるもので、冷凍にしたものまたは税関長の承認を受けて加工または製造したものであること

【手続】

輸入申告(特例申告貨物にあっては、特例申告)の際に、減税明細書に加工または製造を証する書類を添付して税関長に提出

 

特恵関税

・特恵受益国であるA国の船舶により特恵受益国でないB国の排他的経済水域で採捕された魚のみから当該船舶において製造された魚の干物は、A国の原産品である。

 

輸入貿易管理令の輸入割当て

・非自由化品目(にしん、たら、あじ、さば、いわし、ぶり、帆立貝貝柱等の魚介類および海藻)

 

・貨物を輸入しようとする者が輸入貿易管理令第9条の規定に基づく輸入割当てを受けているときは、当該輸入に際し、経済産業大臣の輸入の承認も受けなければならない。

 

・本邦から出漁した船舶が外国の領海において採捕した水産物で当該船舶により輸入されるものについては、経済産業大臣の輸入の承認および輸入割当てを要しない。

 

・経済産業大臣の輸入割当てを受けるべきものとして公表された品目を仮に陸揚げしようとするときは、特例が適用でき、経済産業大臣の輸入の承認を要しない。

 

・経済産業大臣が行う輸入割当ては、貨物の数量により行うこととされているが、貨物の数量により輸入割当てを行うことが困難でありまたは適当でない場合には、貨物の価格により輸入割当てを行うことができる。

 

・経済産業大臣は、輸入割当てに当たり、輸入の時期、貨物の原産地、船積地域その他輸入に関する事項について条件を付することができる。

 

・経済産業大臣の輸入割当てを受けた者から輸入の委託を受けた者が、当該輸入割当てに係る貨物を輸入しようとする場合において、経済産業大臣の確認を受けたときは、あらためて輸入割当てを受けることを要しない。ただし、輸入承認は必要。

 

・経済産業大臣の輸入割当てを受けるべきものとして公表された品目の貨物を無償で輸入す場合は、当該貨物の総価格が18万円以下であれば、経済産業大臣の輸入割当てを受けることを要しない。有償の場合は、輸入割当てを受けることを要する。

 

・本邦から出漁した船舶が外国の領域において採捕した水産動植物であって、当該船舶により輸入される貨物については、当該貨物が経済産業大臣の輸入割当てを受けるべきものとして公表された品目の貨物に該当する場合であっても、経済産業大臣の輸入割当てを受けることを要しない。

(18-関27-4)

※関税定率法第14条の3第1項(外国で採捕された水産物等の減税または免税)の規定の免税の適用も受けることができる。