仮面ライターワリオ/WARRIOOOrz

笑いと理とオーズと。大丈夫。みんなと違ってもいい。

アンクも心が満足したからやさしくなれた

『やさしい人』(加藤諦三著・PHP研究所)の第1章を読んで、『仮面ライダーオーズ/OOO』のグリードのことを考えずにはいられませんでした。

コアメダルとセルメダルの集合体グリードは、コアメダル10枚から1枚を抜き取り、9枚という「欠けた」数字にしたことによる「足りないが故に満たしたい」という欲望から生まれました。9枚揃っていない不完全な状態では五感がありません。だから、9枚揃えて完全態になり、世界を人間ごと食らって味わいたいと思っています。

『やさしい人』1-4の中で、うつ病の研究者アーロン・ベックの「うつ病者などは、自分に欠けたものが自分の幸せの条件と思う」という言葉が紹介されていて、まるでグリードみたいだと思いました。

グリードは五感がなく、美しいものを美しいと感じられず、おいしいものをおいしいと感じられず、いつも不満です。そんな状態で、誰かにやさしくなれるわけがありません。グリード同士の仲間意識も希薄です。他のグリードが持っているメダルを欲しがり、奪い合います。

アンクは自己嫌悪・同族嫌悪もあって他のグリード達から離れ、オーズ側につきました。『やさしい人』1-4に、自分の辛さの原因となっている集団から離れるように書いてありますが、アンクはまさにそれを実行したのです。

アンクは最終回で、自分のメダルにひびが入っているにもかかわらず、メダルとなって映司をタジャドルに変身させました。2つに割れ消えてしまう直前、

「ただのメダルの塊が死ぬところまで来た。こんな面白い…満足できることがあるか。」

「お前を選んだのは俺にとって得だった。間違いなくなぁ。」

と映司に伝えます。アンクは自分が欲しかったのは五感ではなく命であり、映司達から物ではなくちゃんと命として扱われていたことに気づき、満足したのです。

最終回の直前の決闘で映司から「ありがとう」と言われたときのアンクの涙。アンクが欲しかったのは命というより、自己肯定感だったのかなと思います。

 

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